志望校選び

医学部編入試験は毎年5月くらいから全国の様々な大学で行われている。(そのほとんどが国立大学である)

一般入試と違って一人いくつでも受けることができるが、それだけ受験料や交通費、宿泊費がかかることになる。

数打てば方式でたくさん受ける方もいるが、個人的には受験科目や志望動機を上手く書けるかどうか吟味しできるだけ的を絞った方が結果的には色々な面(経済的、効率、メンタル)でいいと思う。

私の場合、東京医科歯科大学鹿児島大学を受けたのであるがこの二つの大学では医学部として持つ役割が違うのではないかと思う。

 

東京医科歯科大学は医療系の総合大学であり御茶ノ水という都心に位置し、構内には大学病院の他に難治疾患研究所といった基礎研究施設を持ついわば医学的なフロンティアを開拓していこうという大学であり

 

一方、鹿児島大学は全国二位の離島を持つ県の国立大学医学部として地域、離島医療を支えていく役割を持つ。

私の場合、九州の出身であり大学では生物学を専攻し、少しではあるが基礎研究を行なっている。

東京医科歯科大学の場合は臨床だけでなく基礎研究の技術も持った医師になれることをメインにアピールしたつもりである。

 

また、私の祖父は鹿児島県の奄美大島の出身であり、私自身も島には年に2週間ほど滞在するため非常に馴染みのある島である。

そのためいくつかある九州の医学部の中でも鹿児島県で医療をしたいと考えるのが最も自然であると考えられたので鹿児島大学を受験した。

 

志望動機をどう固めていくかが医学部編入試験の肝であるので、自分が受験する大学がどのような役割や強みを持ち、どういう学生が欲しいか、またこれまでの自分の経験がそこでどう役立つのかを明確に相手に提示してあげることが最も重要である。