去年のこの時期は
振り返ってみると去年のこの時期は進路を決めるにあたって色々なところを見て周ってました。
選択肢としては 大学院、一般企業、官庁があったわけですが
色々見てやっぱり自分の好きな仕事ができることが一番幸せだなと思いました。
生物学が好きで生物学に関われるような仕事がいいなと思いました。
環境省も見ましたが、生物学より事務的な仕事が多そうでなんか違うと思うだろうなと感じたのでなし
大学院に進む道もありましたが、特にこれといって研究したいテーマもなかったので
なしかなぁと
そこで昔から頭の中には常にあった医師の道に進もうと考えました、というのも
開業医の叔父が自分で基礎研究を始めていたのを見て医者になったとしても研究に戻ることはいつでもできるし、これからは当たり前のことを吟味する科学的な考え方が医師にも必要とされるスキルになると思い、これまで生物学科で学び経験してきたことが無駄にはならないことをこの時に確信したのです。
そこからは迷いはなかったです。
1年は早い
もう年末ですね。来年度の医学部編入試験を受けられる方はそろそろネットで”医学部編入”とか検索してなんとなくのイメージをつけていくのではないでしょうか。
早いのか遅いのかはわかりませんが、私が編入試験の決意をしたのが今くらいです。
この時期ではとっくにKALSの講座は始まり、なんならもう後半ですね。
実際、受講してはないものの説明会や模試などお世話になりました。
講座を受ける受けないに関わらずもしKALSに行けるような環境にいるなら行ってみて損はないし積極的に行くべきだと思います。
こういう年代の人と席を争うんだなとかこういう日程で進んで行くんだなとか色々わかると思います。
まずはTOEFLという人も多いはず、準備にもスコアの到着にも時間がかかるので
早めの準備開始をお勧めします。
*参考 私は2月10日に受けて4月頭にスコアが届きました。
これから入学まで何を書けばいいかわかりません...
今の僕の状態としては卒業研究をしています。
医科歯科大学に入学の手続きをしに行くと
『3月まで何もありませんので心配しないでください』と言われて
何もお伝えできることがありません
受験のことに関しても今の所、思いつきません
これについて知りたい!ってことがあったら教えてください
私の研究について
医学部編入試験では自身のこれまでの研究の成果を聞かれることが多々あると思いますのでちなみに私がどのような研究をしていたのかここで紹介したいと思います。
まだ4年生で研究室がコロコロ変わるのでテーマが3つあります。
まず一つ目は”マイクロキメリズム”です
マイクロキメリズムという分野は非常に新しい分野と言えます。
要は小さなキメラ状態ということですが、キメラというのは生物学では異なるゲノムを持った細胞が同一の個体の中に存在していることを言います。ここで小さなと言っているのはその細胞数が少ないことを表しています。
例えば、女性が妊娠すると胎児と母親は胎盤で繋がれます。
その胎盤を通じて酸素や栄養だけでなく細胞の交換が起こっていることが報告されています。つまり、我々の体内には自分自身の細胞だけでなく母親の細胞も存在していることがわかり、その細胞が時に免疫疾患を引き起こしたり、時に傷の修復に一役買っている可能性も示唆されています。
私の研究はマウスを使ってどのような細胞が移動しているのか調べることでした。
二つ目はメダカの飼育系統でのHPA軸の有無について
これは飼育系統が人が与えるストレスにより鈍感なのではないかというところから始まりました。野生のメダカと長年飼育されてきた系統のメダカでは人が近く、水槽を揺らすなどのストレスに対する応答が異なることが観察していてわかりました。簡単にいうと野生の方がビビりやすい。そしてこの違いは遺伝子がそもそも変化してきているつまり小さな進化が起きている可能性があるのではないかということになりました。
HPA軸というのは脳下垂体から副腎、コルチゾールへと続くストレス応答のホルモン分泌経路です。この経路が飼育系統のメダカで壊れているかどうかの検証を行いました。
そして3つ目は進化生物学いう分野です。この分野は本当にここ数年で始まった分野ということができ、進化可能性を議論しよういう分野です。
進化といえばこれまで過去生物がどのような変化を遂げてきたかについての議論がなされてきましたが、これからどのような進化の道筋をたどるかという未来予想のようなものは全くされてないに等しかったのでそう言った議論ができるようになろういう分野です。
進化の可能性は無限大なので逆に進化を制限しているものはなんであろうというアプローチが取られ、制限や拘束といった角度から進化とはそもそもどういったものかという検証が始まっています。
将来は人工的に進化が起きやすくなる条件のもとで進化させた生物が作られるまたはコンピュータ上で予測される可能性もあり個人的に楽しみな分野です。